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中央線から旧・神田上水へ墜落。
敗戦の翌年、1946年(昭和21)6月4日(水)に東中野駅と大久保駅間の神田川鉄橋で、大きな事故が発生した。いまでは、とうてい考えられない事故だ。この鉄橋は、下落合駅から南へ1,200mほどの旧・神田上水に架かっており、結婚式場・日本閣のすぐ東側に位置している。...
View Article杉並へ移る画家、杉並から帰る画家。
昭和初期になると、下落合から新たに開発された現・杉並区各地の文化住宅街へ引っ越す画家や美術家の一群がいる。そのまま杉並へ落ち着いた画家もいれば、そこで死去した画家、あるいは落合地域が恋しくなったものか再びもどってくる人々もいた。そんな彼らが杉並で残した暮らしの痕跡を、散歩をしながらめぐってきたのでご紹介したい。...
View Article笠原吉太郎の鐘馗と美寿夫人の手ざわり。
先日、みずから発明した「笠原手織機」Click!を使って、笠原美寿Click!が編んだニットのワンピースをお見せいただいた。写真で見るだけでは、織りの手ざわりや質感がわからないでしょう・・・と、わざわざ貴重な作品を孫の山中典子様Click!がお送りくださったのだ。美寿夫人が、下落合の晩年まで実際に着用していたもので、前裾にはストーブによる焦げ跡まで残っている。...
View Article豪華客船が空母へ、不運な吉武東里。
子どものころ、よく小遣いをためては艦船のプラモデルを買って組み立てた。客船や専用船、軍艦、帆船、クルーザーと船のプラモデルだったらなんでも好きで、寝ずに真夜中まで組み立てては叱られた。最初に船のプラモを買ってくれたのは、親父だったと思う。どこかに行きつけのおもちゃ屋があって、その店でお土産に買ってきてくれたらしい。...
View Articleどんな役でも演ってやろうの佐々木孝丸。
佐々木孝丸ほど、舞台や映画での役柄と、その思想性とが乖離していた人物はいないだろう。映画やTVなどを例にとれば、「越後屋」的な悪徳商人や経営者、腐敗した官僚、硬直化した企業の重役、いわくありげなフィクサー・黒幕・暴力団組長など枚挙にいとまがない。...
View Article使われなくなった昆虫自動販売機。
子どものころ、夏休みの自由研究のテーマに困ると、よく昆虫採集でお茶をにごしたものだ。1960年代の神奈川県の海辺Click!は、ありとあらゆる虫たちの宝庫で、虫網をもって外出するとほんの1時間ほどで虫籠いっぱいのトンボやセミ、チョウ、バッタなどが捕まえられた。...
View Article佐伯祐三の『踏切』ガードが規定できた。
1926年(大正15)ごろに、佐伯祐三Click!が描いた『踏切(踏み切り)』Click!が、lot49sndさんClick!の撮影したガード写真でハッキリと規定できた。まちがいなく佐伯は、武蔵野鉄道のガードを西側に設置された山手線踏み切りの手前から、線路向こうの東北東を向いて描いている。...
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